Labo report vol8 no.003

快眠で「暮らしの質」向上計画。vol. 3 寝心地よくして初夏を迎えよう

日本の夏は高温多湿で蒸し暑く、睡眠には厳しい季節です。日照時間が長くなることで睡眠時間が短縮される傾向が高まる上に、暑くてなかなか寝付けず、やっと寝付いてもすぐに暑さで目が覚めてしまうという人も多いと思います。
この時季、睡眠の量も質も確保が大変ですが、「夏の睡眠対策」はズバリ「暑さ対策」です。

1 エアコン air conditioning

タイミングをみて寝心地UP!

就寝前に部屋を冷やしておこう!

夏の室温は25~26℃が1番眠りやすいといわれています。快眠を得るためには、就寝1時間前からエアコンを25~26℃&風量強めでスイッチを入れ、部屋の壁や天井まで冷やすことがポイント。これは、室内の壁や天井から発せられる輻射熱の影響防ぎ、室内の温度上昇を抑えるために大変有効な手段です。いざ寝るときになってからエアコンを入れたのでは部屋の空気しか冷やすことができません。そのため、夜中にタイマーが切れた途端、壁にこもっていた日中の太陽の熱が室内に発し続けられ、部屋を暑くしてしまうのです。壁を冷やした後、就寝するときになったらエアコンの設定温度を27℃まで上げ、3時間のタイマーをセッティングするようにしてください。

2 扇風機&サーキュレーター fan&circulator

家電の力を借りよう!

部屋全体を快適な温度に

熱い空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいなど、室温にはムラがあります。空気を循環させ、寝室全体を快適な温度に保つためには、エアコンと併せて扇風機やサーキュレーターを活用すると良いでしょう。ただし、風が直接身体に当たらないように気をつけてください。睡眠中は汗をかいて体を冷やしていくので、そこに風が当たると体温が下がり過ぎてしまい危険です。ゆるい気流が動くように、扇風機は天井や壁側にむけて部屋全体に風を回すようにするのが賢い使い方です。風量を「強・中・弱・微」でセットできるなら「微」が良いでしょう。また、輻射熱の影響を最小限にするためにも、ベッドを壁から10cm程度離すこともおすすめです。

3 寝具 bedding

快眠には“背中”がポイント!

背中のムレを防いで快眠!

寝床内の湿度は季節によって大きく異なりますが、夏には背中の湿度が80%以上に達することがあるといわれ、この背中の湿度上昇が原因で眠れなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。眠りが深い状態に達するには、大きな寝返りがない状態が20~30分以上続くことが必要ですが、背中がムレているとゴロゴロ不要な寝返りをうってしまい睡眠が妨げられてしまうことも。熱伝導に優れ吸湿放湿性に富む麻のシーツや、通気性のある立体メッシュ、吸湿性のあるいぐさのシーツなどは、背中のムレを防いで夏の快眠をサポートしてくれる心強い敷き寝具です。抱きまくらの使用も背中があいて、わきや膝の間にも隙間ができるので、体感が涼しく、同時に安心感も得られます。

まとめ

  • 1

    就寝1時間前になったら25~26℃&風量強めでエアコンを入れ、壁を冷やしましょう。

  • 2

    扇風機やサーキュレーターを活用し、空気を循環させましょう。

  • 3

    夏は敷き寝具を見直して、背中のムレを防ぎましょう。

鈴木理恵子

執筆者プロフィール

友野なお

株式会社SEA Trinity代表取締役
睡眠コンサルタント/産業心理カウンセラー

睡眠研究に携わり、科学的な知見に基づき睡眠改善を叶える眠りのプロフェッショナル。企業のコンサルティングや商品開発など多方面で活躍。著書に「やすみかたの教科書」(主婦の友社)など多数。