ホーム > わたしスタイルで暮らす > アルファのある街:松江編


松江城築城から四百年、この堀川は、ほぼ当時の姿を残す。城山の一帯は深く深く生い茂り、ほとんど密林状態だ。船は、密林を通り抜け、橋をくぐって進んでいく。
さっきまで観光してきた街並を、船からの目線で見る。カラコロ工房、武家屋敷、小泉八雲記念館……「松江一」の口コミを聞きつけて訪れた和菓子屋「向月庵」は市役所のあたりだったか。自慢の朝汐餡の上品な甘さ、お店の皆さんとのふれあいが思い出される。
そして主役の松江城天守閣。コース終盤にチラリとしか姿を見せてくれないから要注意だ。
いくつかの橋は極端に低いため、船の屋根を下げて通る。上げ下げは電動式。どうりで屋根の構造がやけにメカニカルだったわけだ。当然、乗客も頭を下げなければならないが、ほとんど身動きできなくなる状態にまで屋根が下がってくるので、はじめはみんなびっくりする。船頭さんはあくまでもマイペースで、静かに淡々とコースの説明を続ける。
遊覧が終わったら、観光の最後に、松江名物の宍道湖の夕日を見に行こう。宍道湖周辺は景観整備が行き届いていて、散策するのにもってこいだ。
さて、最高の夕日スポットとの呼び声高い、湖畔の島根県立美術館へ……宍道湖にきらきら輝く夕日はまさに美術品のひとつ。曇り空の多い松江では、自慢の夕日が顔を出してくれない日も多いそうだが、締めくくりにふさわしい眺めを堪能できた。
松江を観光すると、地元をあげた観光事業へのなみなみならぬ熱意に感じ入る。とくに人々と交流すると、真面目で温かく、シャイながら、徳川家御家門越前松平氏が築き上げた上質な松江文化への誇りがにじみ出る。名店を守る人たち、役所の方々、そして今回お世話になった観光開発公社の皆さん。純粋に「松江を楽しんでほしい」という気概あふれる実直なサービス精神が、そのまま伝わってくるようだった。
さまざまな木々、花、野鳥が出迎えてくれる。なお、水深は約1.5mと浅いため、遊覧船の船底も浅く平たくつくられている。
松江堀川ふれあい広場、カラコロ広場、大手前広場
毎日9時から15分毎に運行(終了時間は季節によって異なる)
料金:大人¥1,200、小人¥600
電話:0852-27-0417(堀川遊覧船管理事務所)
http://www.matsue-horikawameguri.jp/

江戸時代の町並に思いを馳せて…
松江で最も城下町っぽい塩見縄手に唯一当時のまま
保存されているお屋敷。松江市の指定文化財。
住所:松江市北堀町塩見縄手305
電話:0852-22-2243
開館時間:4月〜9月 8:30 〜 18:30、10月〜3月 8:30 〜 17:00、
年中無休
入館料:大人¥300、小人¥150、外国の方は大人¥150、
小人¥80
http://www.matsue-tourism.or.jp/buke/

八雲の目で日本の美しさを再発見
ジャーナリストで日本文化の紹介者として知られる、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの資料を展示する世界唯一の単独施設。
住所:松江市奥谷町322
電話:0852-21-2147
開館時間・入館料は武家屋敷と同じ。
http://www.matsue-tourism.or.jp/yakumo/yakumo_k.htm

山陰で唯一現存する天守閣
松江市のシンボル、別名千鳥城。松江開府の祖、堀尾吉晴が1611年に築城。
住所:松江市殿町1-5
本丸開門時間: 4月〜9月 7:00〜19:30、
10月〜3月 8:30〜17:00
登閣時間:4月〜9月 8:30〜18:30、
10月〜3月 8:30分〜17:00
年中無休
登閣料:大人¥550、小人¥280円、
外国の方は大人¥280、 小人¥140
http://www.matsue-tourism.or.jp/m_castle/

旧日本銀行が多目的ゾーンに変貌
製販一体型の工房。創る・見る・味わうが一堂に集まり、レトロモダンが体験できる。
住所:松江市殿町43
電話:0852-20-7000
営業時間:工房9:30〜18:30、飲食11:00〜18:30
(工房やお店によって時間、定休日は異なる)
http://www.karakoro-kobo.com/

並み居る老舗をしのぐ評判の名店
某老舗和菓子店で職長を務めていた松田光春さんが、本物の手づくりの茶席菓子をつくりたいと独立、1979年に創業した。小豆の皮を取り除き、中の白い部分だけを使った「朝汐餡」は、甘ったるさがなく、あっさりとした優しい味わい。
住所:松江市苧町1(市役所横)
電話:0852-26-7393
営業時間:9:00〜18:00 日・祝休


※データは会員向け情報誌「アルファ」掲載時のものです。現在とは異なる場合があります。