マンションご購入までの流れ
ご家族の希望するこれからのライフスタイルを想像しながら考えていきましょう。
住宅は、対象を日本全国とするならば、何百万もの物件が販売され、種類も様々で、価格にも幅があります。もちろん、全ての物件を検討することは不可能ですので、まずはご自身またはご家族が、「どの地域で?」「どのくらいのご予算(お支払)で?」「どのような住宅で?」と言ったご希望をまとめることから始めましょう。
これを考えることは、ご自身またはご家族の今後のライフスタイルそのものを考えることと一致します。いろんな夢も広がり、きっと楽しい時間になると思います。
希望の地域や、希望する立地条件を考える
この段階での希望地域は、少し幅を持っておきましょう。また、希望条件には優先順位をつけておきましょう。
ライフスタイルを考えるには、とても重要なポイントとなります。「ご通勤距離(時間)または通学距離のご希望はどうか」、「周辺にどのような施設が必要か」あるいは、「ご親族や知人が周辺に住まう地域が良い」。等、様々なご希望があると思います。
ただ、住宅検討が初期の段階では地域を一点に絞りすぎると、その他の条件に合致しなくなるケースが多くなりますので、少し幅を持っておくことがポイントです。特に一戸建の場合は、中心部に絞りすぎると価格が合わなくなるケースが起こりがちなので、幅は広めにしておくことをお勧めします。
また、ご希望には優先順位をつけておくこともお勧めします。100%満足いく地域を探すことは至難の技と言えますし、仮にあったとしても他の条件に合わないケースもありますので、「絶対譲れない」といった部分と、「これはあきらめてもいいかな」といった部分のように分類しておくと、後で絞り易くなります。
ご予算(お支払い)を考える
予算を考える際には、分譲価格以外の諸経費などと月々の管理費なども考えておきましょう。
ご予算に関してですが、一般的にはそのご家族のご年収の5倍程度の分譲価格が目安と言われています。初期の段階ではこの目安を使って情報収集をする以外にはないと思いますが、実際に資金計算をすると、「ご自身が思ってた予算よりも、もっと高い(あるいは、もっと低い)物件が購入できると考えるようになった」というケースが多々あります。これは、住宅を購入される方の多くは住宅ローンを利用しますが、その支払額を見ないと、実際のご自身が検討できる価格が正確にはつかめないからです。
ご予算をより正確に算出するとしたら、「現在支出可能な頭金+可能と考える支払額から逆算した住宅ローン借り入れ額」となります。
これには専門的な知識が必要となりますので、この段階では、頭金の額と月々やボーナス時に可能な支払額を考えておく程度でいいでしょう。実際にモデルルームに行った際にその条件をもって、営業マンにご相談するのが良いと思います。
また、最近の住宅ローンでは種類にもよりますが、分譲金額全額を借入れすることも可能となっています。よって、支払が可能と考えられれば、頭金を出さずに購入することも可能ですので、この場合もご相談するのが良いと思います。
ところで、住宅を購入する際には、分譲価格以外にも購入時の諸経費や引越し費用等が必要となります。住宅の種類にもよりますが、一般的には分譲価格の10%程度は必要となりますので、その点は考えておきましょう。また、マンションの場合は、管理・運営のため月々の管理費等の経費が必要となりますので、その点も考えておきましょう。
どのような住宅で暮らしたいかを考える
将来的な家族構成を想定したうえでのイメージをしていきましょう。また、広さについては、「最低必要な広さ」という観点から考えていきましょう。
「最低必要と考えられる広さや間数」「一戸建それともマンション?」「日当たりや向き」「ペットを飼う・飼わない?」等、暮らしたい住宅のイメージを考えていきましょう。
ここで、結構難しいのがマンションか一戸建かを考えること。どちらとも良い点があり、悩ましい問題です。しかし、マイホームを購入された方の実際のお話では、「最初は一戸建を検討していたが最終的にはマンションを購入した」とか、その逆も多くございます。この段階では特に決めず、ご希望の地域やご希望の予算、その他の条件から検討した結果、それがマンションであったとか、一戸建であったという進め方でも良いと思います。
また、広さについての希望条件は、将来的なご家族構成も踏まえた上でイメージしておくことがポイントです。
一般的には、結婚から老後までのことで考えると、必要なスペースは抽象的な表現にはなりますが、小→大→小という流れになると考えられます。現在がどの段階になるのかを踏まえてイメージしていきましょう。
さらに、広さについては価格の条件と反比例することを理解しておきましょう。「広いことにこしたことはない」と言って広さにこだわりすぎると、価格条件に合いにくくなります。ここでは、今のお住まいと比較して、また将来的な家族構成を踏まえた上で、最低限必要と考えられる広さはどうなのかを考えていきましょう。